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TOP > オピニオン > 『琴浦さん』を見てみた。心が読めることで「不幸」になるのはなにも本人だけじゃない

    琴浦さん4 (6) 

    化けものがくるんじゃねーよ
    こっちみた 心を読まれるぞ だから親に捨てられるんだ
    ばけものばけものばけもの うそつき 最低 二度と近付かないで ごめん無理 化けもの――――――

     

    心を覗かれるということ

    琴浦さん4 (1)

    パパ、あきこさんとホテルいくの?

    なっ…
    ママもよしのおじちゃんとお食事なんてずるいよ、わたしも一緒にいく!

    ‥‥ちょっと、あなたっ!!!

     

    『琴浦さん』で不幸なのは琴浦春香だけじゃない。彼女に関わる周囲の人たちも同じくらいに不幸だ。


    心を覗かれること。それは己の中身を見られてることと同じだからだ。




    生の自分はそりゃ薄汚い。仲の良い友だちに嫉妬するし、嫌いなやつのことはやっぱり嫌いだし、好きなやつのこともすぐ嫌いになるし、妬むし嫉むし騙すし裏切るし、すぐ発情するし、すぐ媚びるし、すぐ憎むし、ほんとうにクズみたいなやつばっかりだ。クソみたいな連中ばっかりだ。


    でもさ、そんなクソみたいなのが人間ってやつなんだよ。



    だからその本質を覗かれると、とても落ち着かないんだ。だってクソな自分を誰かに見せたいなんて、絶対に思わない。汚物を見せたがる人なんていない。見せたいわけがないんだよ。 臭いものには蓋をしろって、よく言ったもんだよね。



    そのくせ「私はきれいな人間なんだよ」って、ウソでも猫の皮かぶってでも貫き通したいんだ。きれいな生き物なんだよえへへってっ振舞いたい。"汚”いって分かってるからこそ、清潔であろうとしてる。


    そりゃ人間だってきれいな瞬間や、美しい感情でいっぱいになるときがあるよ。でもずっとは無理なんだ。きれいなまま居続けることはムリのムリムリ。ダメのダメダメ。聖人になんてなれないのよさ。


    だから、心を覗かれるっていうのは本当にきっつい。だってそれは、清廉で潔白の純粋で純潔で無垢のきれいな聖人さまになれって要求されてるんだよ。


    「わたしは、あなたが何を考えているか分かるんだよ?」



    けどそんなのは無理。反射的にでてしまう人間の生理は抑えきれない。排泄物をたれながす心の生理を垣間見るたびに、「私はこんなにも汚かったのか」と自覚してしまう。



    そりゃ頭がおかしくなるよ、心が壊れてしまうよ。心をのぞく「ばけもの」を排除したいという気持ちもよくわかる。

     

    あんたなんか生むんじゃなかった

     

    琴浦さん4 (3)

     

    心を覗く琴浦ちゃんは、いるだけで不快だろう。覗かれるほうは気分として最悪だ。


    まとめてみる。

    心を覗かれるっていうことは、覗かれるほうも不幸になる。綺麗な人間になれと要求される。聖人になろうとしてもしなくても、自分の汚さを自覚され続けるっていう最悪の結果しか生まない。


    覗くほうものぞかれるほうも、傷つけ傷つけられる。そんな最低で最悪で最強で最凶の関係が成り立っちゃってるんだと思う。



     

     

     

     

    すべてを受け入れるっていうこと

    琴浦1 (6)




    相手を傷つけないように、自分がこれ以上傷つかないようにするのはどうすればいいか?


    琴浦さんが取った行動は、「何もかもを受け入れる」ことだったんじゃないだろうか。


    心が読めてしまう異端な自分
    離れていくクラスメイト
    学校から浮き彫りにされ
    独りぼっちな
    そんな現実


    そんなすべてを受け入れて、諦めたんだ。


    なにもかもを受け入れるのなら、傷はつかない。
    自分が嫌いなことも、飲み込めないことも、認められないことも、反発せずに受け入れてしまえば傷はつかない。


    現実という濁流に身を投じ、流れのまにまに生きていくことを決めたんじゃないかなと、私は思う。


    そんなふうに決断しながらも。
    でもやっぱり人恋しいんだろうね。


    本当に全てを受け止めたなら、もう誰かと必要以上に喋ろうなんて思わないはずだもの。


    わざわざ、わざと先生につっかかったり。クラスメイトの心を読んで、跳ねのけようなんてしない。


    琴浦さんは自分を受け入れてくれる人を、極小の期待を胸に、毎日生きていたんじゃないのかな。


     

     

    例外ちゅうの例外?

    klotoura369



    彼女が欲していたのは、聖人。


    自分の異能を受け入れ、さらに相手が自分自身の汚さを受け入れてる人。


    正直そんな人間はいるのだろうか。いやいてもいいよね。そんなキレイな人間がいてもいいと思う。例外はいつだってつきものなんだ。

    真鍋義久はそんな人間―――なんだと思う。


    彼はHな欲望でまみれてるけど、本当の意味で「ドロドロ」とはしていない。他人を殺したいほどに憎んだり、誰かを蹴落としたほどに妬んではいない。どろついた心は持ってない―――


    ―――と思うけど、もしかしたら多少キレイなだけであって人間らしい汚さを持ち合わせる人なのかもしれない。


    もしそうなら、これからが本当にきつい。琴浦さんと付き合っていくなら、毎日毎日己の欲望やどろどろした原感情に向き合わなくちゃいけないってことなのだから。


    kotoura0369


    これを耐えきれるなら、それはそれでもう人間以上な気もします。耐え切れなかったら、また琴浦ちゃんは一人ぼっちになるだけ、、、、、なんか救いがないなー、気分としては最悪だなあと思って見てました。

     

     


    おわり


    心が読めることで、他人の醜悪さを見せられる琴浦ちゃんもそりゃ不幸だけど、読まれる方も同じくらいに不幸だよね、っていうお話でした。


    先日、「内蔵を見せ合えば友だちはできるんじゃないかな!」といった記事を書いたのですが、やっぱり全部は出しきるのは無理だなーと思いました。自分で選択した汚い部分を見せるのと、強制的に覗かれるのはなんか違うなと。後者はストレス値高くなりそうな。

    参考│僕は友達が少ないを読んで『友達の作り方』を考えてみる│ コミュニケーションスキルをいくら身につけても友だちはできない

     

    +++++

     

    1話見ておきながら、感想書いてなかったことを思い出し、ばしばしっと書いてみました。(実は2話をまだ見てなかったりあう)

    『琴浦さん』はいろいろ考えされられる良いアニメな気がします。期待あげ!

     

    <参考>



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トラバ

家系的なものなのか、突然人の過去が見える事が年に数回ほどあります。
琴浦さんのものとは多少違うようですが。
確かにあまり気持ちの良いものではないですね…
>>タフさん
家系的なものなのか、突然人の過去が見える事が年に数回ほどあります。
琴浦さんのものとは多少違うようですが。
確かにあまり気持ちの良いものではないですね…
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好きな人ならともかく、知らないまたは好いてない人の過去を強制的に見れても嬉しくないですな( ;∀;)













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