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TOP > エロゲーのレビュー > 天使のいない12月 感想│ 運命の恋人なんていない

    aquap_0010pl

    評価│★★★(3.4)

     

    それは永遠ではなく

    真実でなく

    ただ、そこにあるだけの想い……

     

     

     

    <!> 主人公は興味本位で、ある女の子と性的関係を持ってしまう。そこから発生する人間模様を描いた作品。

     

      プレイ時間
      12h (1h =1時間)
      面白くなってくる時間   1h~
      おかずにどうか?   使えない
      お気に入りキャラ
     木田 恵美梨
    原画 なかむらたけし(NAK村、中村毅) , みつみ美里
    シナリオ 三宅章介
    音楽 石川真也 , 中上和英 , 下川直哉 , 松岡純也 , 豆田将
    声優 安玖深音(葉月 真帆) , 井村屋ほのか(須磨寺 雪緒) , 鮎川ひなた(栗原 透子) , 鷹月さくら(榊 しのぶ) , 皆美伊吹(麻生 明日菜)
    みる(木田 恵美梨)
    斉藤一(その他) , 森野花梨(その他) , 福島もも(その他) , 後野祭(その他)
    歌手 池田春菜(OP曲 「I hope so...」) , AKKO(あっこ)(ED曲 「ヒトリ」)
    その他 三宅章介(企画) , CHARM(鷲見努)(ディレクター)

    公式│天使のいない12月



    このゲームをおすすめできる人

    天使のいない12月 CG (58)

    ・非情な恋愛を見たい人
    ・甘々な恋愛に飽きた人
    ・Leaf作品をコンプしたい人はどうぞ


    この作品は、エロゲー初心者と恋に恋してる人にはおすすめできません。ぜったーいにやらない方が良いです。


    絵はエロいですが、エロシーンは数分で終わるほどに短い。シナリオは陰惨とし、登場するヒロインたちは陰鬱としてます。どのルートも容赦がありません。


    これは非情で無情な恋愛物語です。愛? 好き? 幸せ? そんなものありません。


    それでもプレイしたい方、好奇心旺盛な方、どうぞやってみてください。やってダウダウナーになってください!w

    ・天使のいない12月 OP 「I hope so…」



    OPは中々にいいです。音がすごく良いなと。
    音質がどうのではなく、録音環境なんですかね? ギターの弦の、音の豊かさがすごい。



    キャラ順位



    1位 木田恵美梨 (みる)
    天使のいない12月 (5)

     

    堂々の一位は、時紀の妹・恵美梨。

    口うるさく、文句ばっかしか言わない妹ですが、単純に可愛いのです。口癖は「お兄いなんか死んじゃえー!」口は最悪ですが最高に萌えですw きつめの罵りはもはやご褒美!

    攻略ルートが無いにもかかわらず、めろめろでした。(でも毎度死ねはひどいw)


    声はみるさん。みるさんは、おっとり系ではなくこういうきついキャラが一番合うと思うんですよね。罵り系とか暴力系のキャラもどんどんやってほしいです。



    2位 葉月真帆 (安玖深音)
    天使のいない12月 (891)


    2位は後輩の真帆ちゃん。


    個別ルートの切なさは、全ルート中トップなんじゃないでしょうか。あまりの救いのなさ、哀しさに心がきりきり痛みます。

    そしてなんといっても、彼女特有の「普通」さ! この普通で普通な普通の女の子らしいところにぐさぐさキました。

    だって、真帆ちゃん以外のヒロインはほんとひどいのです。心の中はドロドロだし、腹の中に一物抱えてる「異常」な子ばかりなのです。

    そんなどろどろしたヒロインの中で唯一、

    ゆいつ!  心が綺麗なのが真帆ちゃんなのです。天使っているんだね!


     
    2位 須磨寺雪緒 (井村屋ほのか)
    天使のいない12月 (458)

    死にたがりの女の子、雪緒ちゃん。


    といってもメンヘラみたいに「死にたいああ死にたい」と言ってるわけじゃないです。死に憧れ、死に傾斜し、死を夢見てる女の子―――ちょっと危ないけど、その危なっかしさに惹かれます。

    彼女の心模様がとても好きです。死を求め、永遠を求めるところとか共感でき、理解できます。おそらくごく一部の人は「だったら早く死ねよ」という人もいるかもしれない。

    ごもっともなんだけど、そうじゃないですそうじゃないのです。もっと彼女のことを理解できるはずです多分。個別の感想で喚いているので、もし良かったら見てやってください。 それで雪緒ちんの心の一部でも理解してくれれば、嬉しいことはないのです。





    4位 榊しのぶ (鷹月さくら)
    天使のいない12月 (729)


    まじめ生真面目な委員長の榊ちゃん。


    彼女が堕ちてゆく瞬間は、後悔と哀しさ、そしてめくるめく背徳感があります。

    鼻高々な委員長をズッコンバッコンで犯すのって最高だよね。ハナタッカダカーな女の子をあぁぁあんとヨがらせるのって興奮ものだよね!(爆) 
     



    5位 麻生明日菜 (皆美伊吹)
     コピー (2) ~ 天使のいない12月 (163)_compressed

    バイト先のお姉さん、明日菜さん。


    優しくてえろえろで包容力もありむらむらな女性。好き・・・とまではいかないですけど、キライでもない。そんな感じですかね。

    無関心という言葉が当てはまる気がします。あんまり感情移入できなかったです。

     

    6位 栗原透子 (鮎川ひなた)

    天使のいない12月 (764)


    おそらく今作のメインヒロイン。彼女なしには『天使のいない12月』は語れないほどのキーマン。


    にも関わらずこの子がすごく苦手です。苦手というよりは嫌いかもしれません。

    すぐ泣く所とか、ぐずる所とか、ぐずぐずうじうじぐだぐだするところがイライラを加速させます。さらに全個別ルートに洩れなく関わってきます、、、、私が泣きそうです( ;∀;)

    天使のいない12月
    ―――願ったのは束の間の安らぎ叶ったのは永遠という贖罪

    (ダウンロード版を気にしないなら2,600円とお得。ちなみにわたしはDMMの半額セールで入手。ラッキーでしたヽ(>ω<)ノ)


    <!>ここから本編に触れていきます。ネタバレあるのでご注意ください。

     

     

     

     

    運命の恋人なんていない

    天使のいない12月 CG (34) 


    『天使のいない12月』は恋に恋してる人をぶった切る。ロマンチックな幻想をぶち壊し粉砕します。



    ヒロイン5人の個別ルートをやり終わる。そこには暗い現実しか待ていなかった。誰も主人公のことを好きな人がいない。ただそこにいたから、君でいいやというノリなのだった。


    それはまるで


    「運命の恋人? そんなのいるわけないじゃない」


    ときつい言葉を浴びせられているようだった。




    運命の恋人―――それは「私の隣にはあなたが居てくれなきゃ嫌、他の誰かなんて許せない、結婚するのも死ぬ時もあなたのそばがいい」 という他人への絶対性なんだと思う。


    恋愛ならこれ以上の理想はない。自分は彼女のことが好きで、彼女は自分のことが大好き。その好きは結婚し、死ぬ時までずっとずーっと在り続ける。そんな永遠を感じる。


    うん。これが「運命の恋人」なんだと思う。絶対性というかただ一つというか不変というか。



    だけど、これは現実じゃ存在しない。ただの夢物語だ。恋愛は楽しいだけじゃない、きらきらしただけのものじゃない。同じくらいに痛く汚く、薄暗いナニかなんだ。



    恋愛が甘いものだけじゃない理由を、3つほど挙げてみる。



    1)好きじゃなくても身体は繋げられる



    天使のいない12月 CG (24)


    主人公・時紀は、現実への感覚がとぼしい。


    生きてるとか、生きたいとか、存在してるだとか、そういった実存の意識がない。そのため誰かを"好き”になることも、難しいように思う。

    彼は誰かを好きになる前に、まず身体が反応する。興奮し発情し情欲する。どこまでもプリミティブ(原始的)で自動的に女の子と繋がろうとする。


    そして気づくのだ。


    セックスは好きの延長線上ではないことに。好きじゃなくてもセックスができることに。身体だけは繋げられることに。

    ただ、身体をつなげただけよ?
    愛し合ってるわけじゃないわ

    ただ、つなげたくてつなげたの

    須磨寺雪緒


    真っ白でピュアな恋愛を思い描いてる人に、この現実はきつい。


    セックスというのは、好きの延長線上であり、好きじゃない人とはしない。そういう貞操観念があるからだ。

    セックスが愛の形という絶対的な思いは、一面にしか過ぎなかったと知ることになる。

     


    2)好きは永遠じゃない

     

    天使のいない12月 (408)

     

    この世界に、永遠なんてものはない。


    これは須磨寺雪緒の物語がとくに感じさせる。


    彼女もまた、現実への感覚が乏しい女の子。失い続ける現実世界より、すべてが無くならない死の世界を望んでいる。

    永遠なら、よかったのに
    終わりがなかったら、きっとよかった

    須磨寺雪緒

    死という永遠を求めるということは、ここは永遠じゃないということ。ここは脆い場所だ。日向においた砂糖菓子のように、時間がたてば溶けていく現実だ。


    溶ける現実、とろけて消える世界。大事なものもいつかは無くなるし、"大好き”もいつか薄れてしまう。好きはずっとは続かない。


    永遠の愛はない。運命の恋人は存在しない。
     

     

     

    3)君じゃなくてもいい

    天使のいない12月 CG (4)



    運命なんていう、絶対性で結ばれたカップルは存在しない。近くにいて、そこにいたからキミの隣にいるだけなのだ。



    例えば、時紀は明日菜さんとの関係をこう言い表す。

    ここにはバカな女に騙されてるフリをしているバカな男と、バカな男を騙しているつもりのバカな女しかいないのかもしれない。

     

    榊は

    俺たちはきっと永遠にひとつになれないのだろう。ひとは生まれてから死ぬまで、ずっとひとりっきりなんだ……。


    真帆ちゃんは

    それでも、その無意味な関係がいまは必要だった。
    荒野のような世界に立ち尽くす。頼れるものも、目指す場所もなくして。

    だけど、そこにひとりではなかった。
    それが荒野に立ち尽くす薪にもならぬ枯れ木であろうとも……。

     

    時紀と一緒にいる女の子たちは、必ずしも"時紀じゃなくても良か”った。時紀自身も、"必ずしも彼女たちじゃなくて良か”った。
    誰でもよかったんだ。


    たまたまそこにいて、利害が一致していたから一緒にいただけ。 


     それは永遠ではなく

    真実でなく

    ただ、そこにあるだけの想い……

     


    『天使のいない12月』の最後は、全部この言葉で締められる。この言葉に、この作品の本質は格納されている。

    この言葉は、こう言いたいんだと思う。




    ―――それは永遠ではなく

    (ずっと続く"好き”はない)


    ―――真実でなく
    (彼と彼女の恋愛に"愛”はない)


    ―――ただ、そこにあるだけの想い……
    (あるのは一瞬で忘れてしまう儚い感情だけ)




    「運命の恋人? 天使? そんなのいるわけないじゃない」

     

     

     

     

    天使なんていない

    yuki373

    愛していなくてもセックスはできるし、好きでもないのに発情できる。心は繋げられないのに、身体は繋げられる。自分の変わりはいくらだっている。誰だっていいんだ。


    そんな最悪な恋愛を知る。


    最悪で最低でどこまでも救いのないゲームだった。凍える真冬にこれ以上似合うものはない。

     



    天使のいない12月―――残酷で非情で手がかじかむくらいに冷たい物語。どこまでも空っぽな恋愛を描いた作品だった。

     

     

     



     

    心に残った言葉


    コピー ~ 天使のいない12月 (112)_compressed

    優しさで守れるあたしなんかどこにもいない

    榊しのぶ(OP)

    あたしだって、あたしだって生きてる理由くらい欲しいよ。誰かに必要なんだって言われたいよ。

    栗原透子

     

    わたしたちには意味がない。世界にだって意味がない……

    それでも、わたしたち……生きていかなくっちゃいけないんだね……

    須磨寺雪緒

    永遠なら、よかったのに

    終わりがなかったら、きっとよかった

    須磨寺雪緒

     

    スキだからHするんですか?
    セックスできるからスキになるんですか?
    スキならセックスに応じないとダメなんですか?

    スキって、心をスキになるんじゃないですか?

    葉月真帆

    ご……めんな……いぃ
    好きなのに……好きだったはずなのに……

     

    うわぁぁぁぁっ!!

    葉月真帆




    おわり

    天使のいない12月 (894)



    好きなヒロインがいても、主人公は彼女たちのことが好きじゃない。けど私は好きなのに・・・! といった心のズレが余計に心を鬱々とさせてくれました。


    正直なところ、このゲーム、どんな人におすすめしていいのか私にはわかりません。全然分からないのです。


    クソゲーでもなく。
    鬱ゲーでもなく。
    抜きゲーでもない。
    もちろん、イチャラブゲーでは断じてない。




    故に、私はこのゲームを誰にもおすすめしません!w

     

    ―――――――――――――――――――――
    ・個別ルートの記事

    天使のいない12月 葉月真帆 感想
    天使のいない12月 須磨寺雪緒 感想
    天使のいない12月 榊しのぶ 感想
    天使のいない12月 栗原透子 感想
    天使のいない12月 麻生明日菜 感想



    ・プレイ日記
    天使のいない12月 一日目 │現実への実感がない彼らはどう生きればいい?

    ―――――――――――――――――――――

     

     

    <参考>

    天使のいない12月
    ―――願ったのは束の間の安らぎ叶ったのは永遠という贖罪


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