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TOP > オピニオン > 友達を「友達」だと思うには何が必要? 相手はあなたのことを友達だと思っていないかもしれない。 │ささみさん@がんばらない

     ささみさん@がんばらない 2 (14)

     

    遊びにいかない?

    すみません
    しばらく遠慮していただけませんか。

    あの、わたしうざいかな
    いいえ。


    わたしの生活に、人生に、あなたの存在などちっとも影響をもたらしていません

     

     

     

    友だちってなんなんだろう?




    そもそも友だちってなに?

     ささみさん@がんばらない 2 (13)



    友だちって、どういう関係性のことを言うんだろうか?


    一緒にすごす時間が長いから?
    気が合うから?
    話が合うから?
    友だちだと宣言したから?
    友だちだよねと同意したから? 


    大多数の人がこういう関係を、友だちと呼んでると思う。私もそうだ。 お互いがお互いを「友達」だと認め合っていれば、もうそれは友達でいいと思う。



    けれど、ここには落とし穴がある。自分だけが"友だち”だと思っているかもしれないという危険性がある。




    相手は自分のことを友だちだと、全然これっぽちも思ってない。
    思っていないのに、勝手に友だちだと思って、自分勝手に一方通行の想いを寄せて、手前勝手に迷惑をかけている可能性を否定できない。



    話があっても、
    気があっても、
    いくら友だちだと確認しあっても、
    いくら一緒にいる時間が長くても、



    相手は自分を友だちだと思っていないことを、私たちは否定できない


     
    ささみさん@4598 

     

    「私たち、友だちだよね?」「ええ、友だちですよ」

     


    と確認しあっても、その人が嘘を付いていたらどうする。
    いくら嘘じゃないと言い張ろうとも、それが本当のことかなんて本人しかわからない。

     

    人の心はのぞけない、人の気持ちは分からない、相手の本心は確かめられない。これは行動や態度も同じく当てはまる。



    "ある思惑のために、信頼を得ようとしてる”
    "ハメるために、騙すために演じている”
    "良い人だと見られたくて、友だちだというフリをしてる”


    そんな可能性を否定できない。




    友だちというのは、「お互いがお互いを友だちだと思ってる」ことなんだとすれば、それは永久に証明できない。証明する方法が無いんだ。

     





    ―――じゃあ、友だちってなんなんだ? なにが友だちでなにが友だちじゃないんだ? 後期クイーン問題みたいに実は○☓でしたっていう可能性が残るなら。自称も他称も友だちと名乗ることすらも、友だちと信じることすらもバカみたいじゃないか 




    その答えが『ささみさん@がんばらない』の5話にあったと思うんです。前述したものを踏まえて、5話を振り返ります 。



    ささみさん@がんばらない 5話。「まだ本気だしてないし」

     

    鎖々美000598ささみさん@がんばらない 2 (9) 
    (↑鎖々美 ↓かがみ)


    ざっくり5話をまとめます。

    今まで引きこもって学校に来なかった、鎖々美。
    彼女はクラスメイトであるかがみに、友だちになって欲しいと懇願する。




    →鎖々美はかがみと友だちになる
    →けれどかがみは、鎖々美を友だちだと思っていない
    →遊びに誘われても、相談してと言われても冷たい態度をとるかがみ

    →友だちだと思っていたのは、鎖々美だけだった。
    →けど実は、かがみも鎖々美を友だちだと思っていた。


    5話の内容は、だいたいこんな感じです。
    これではザックリすぎるので、もう少し詳しく見ていきます。

    ――


    かがみは鎖々美(友だち)に、こう言う。


    ささみさん@がんばらない 2 (5)

    鎖々美「なにがあったのっ 」

    かがみ「ちょっと寝ていただけです」
    鎖々美「相談して、お友達でしょっ」

    かがみ「関係ないでしょ、あなたに」


    かがみはこうも続ける。

    「なにを勘違いしたのか知りませんが、べたべたされるのは迷惑です」

     

     

     

    翌日にはこう言い放つ。


    ささみさん@がんばらない 2 (8)

    鎖々美「お遊びにいかない?」

    かがみ「すみません。
    しばらく遠慮していただけませんか」

    鎖々美「あの、わたしうざいかな」

    かがみ「いいえ。

    わたしの生活に、人生に、あなたの存在などちっとも影響をもたらしていません

     

    正直なところ、かがみの態度は友だちに向けるものじゃない。


    親しみなんて感じられない、好意なんて欠片もない、刺々しいにも程がある。これは嫌いな人間に取る態度だ。


    だけどきつい態度を取りながらも、かがみは鎖々美を友だちだと思っている。純粋に純粋に純粋に友だちだと思っている。



    それは鎖々美の視点では分からない。
    たまの視点と、かがみの視点で明らかになる。



    ささみさん@がんばらない 2 (15)


    たま「鏡姉、お友達ができたのですって喜んでたよ」
    鎖々美「え」

    たま「体育でママリンと二人で練習したとか、
    英語の時間にママリンとペアになったとか、 いつもおんなじ顔だけど、    すごく嬉しそうにお話するの

    鎖々美&たま

    かがみ「友達が望むなら、平凡と普通のためにいくらでも血に塗れましょう」

    かがみ「感謝されたいわけじゃありません。
    ただ嬉しかったから。

    だから友達が余計な気を遣わないよう、秘密のうちにすべてを片づけましょう」



    かがみはほんっとーに不器用なんだ。本音をうまく表現できないだけ、誤解させる言動をとってしまうだけなんだ。


    鎖々美の目では、「邪神かがみ」の心は一部分だけしか映らなかった。たまの言葉や、かがみの行動を見てやっとかがみの「本音」がわかった。


    『ささみさん@がんばらない』5話をふり返って、私がなにを言いたいのか。それは人の気持ちなんて、やっぱり分からないっていうことです。


    いくら考えても、いくら情報があっても"実は○☓でした”っていう可能性を、排除できないんです。そんな現実なんです。だったら、それをざっくり受け止めちゃうんです。






    つまり相手が友だちかどうかなんて、自分で決めちゃっていいってこと。

     

     羊飼いの大図書館 (131)

     

    だって相手の本心なんか分からないんだ。
    かがみのように"本当”は友だちだと思っていても、それが伝わらないことがある。勘違いしちゃうことがある。邪推してしまうことだってある。


    さらに"実は○☓でした”なんて、イチイチ考えても答えが出るわけがない。答えがないことを考えても考えても考えても、しかたのないことなんだよ。


    だったら自分の中で一から十まで、勝手に決めちゃっていいと思うんだ。


    自分の中で、相手を自分勝手に友だちだと決めつける。
    自分の中で、相手を友達だと信じられる。信じ続けることができる。


    これがなによりも友だちの証なんじゃないでしょうか。なので答えはこうなります。



    「友達を『友達』だと思うにはナニが必要です?」

    「信じる気持ちでしょうかね?」

     

     

     

     


    友達―――それは信じることを前提とした関係性。 



     

    ささみさん@がんばらない 2 (21)

     

     

     

     

     


     

    おわり


    ちいさい頃にこの「友だちの証明」について頭を悩ませてたときがあったんですよね。友だちだという決定的な証明、証拠があるのか考えたのですが、やっぱり答えはありませんでした。

    資格じゃないんですから当然です。でもそうなると、その移ろう脆さがとても嫌なものに映ってきました。ずっとなんかない、不変性なんてものはない。


    そんな気に喰わない答えがあって、気に入らない結果があった。


    だとすれば、自分で勝手に決めつけ、勝手に納得しちゃえばいいんじゃないかなと、そう思うのです。ノイズだらけの現実を受け止めちゃうほうがラクなんですよね。


    ―――とまあもしかして同じコト考えてる頭でかっちさんには、いい指針になるんじゃないでしょうか(いないですって)

    本当はこんなこと考えないほうが、一番いいんですよね(身も蓋もないのです)

     

    わたしは昔意志のない人形でした。
    望むべき結果を最善の方法で達成する、自動機械。
    だけど、家族ができました
    もしかしたら友達も

    なにが来ようと構いません
    友達が望むなら、平凡と普通のためにいくらでも血に塗れましょう

    感謝されたいわけじゃありません
    ただ嬉しかったから
    だから友達が余計な気を遣わないよう、秘密のうちにすべてを片づけましょう


    かがみの独白はいちいち胸にきます。いえ目にきます。涙でうるうるでした。『ささみさん@』は好きなキャラが増えすぎて困ります。ふにゃ~

     

     

    <参考>

    ささみさん@がんばらない 2 (ガガガ文庫)
    ささみさん@がんばらない 2 (ガガガ文庫)



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