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TOP > 個別ルートのレビュー > あかね色に染まる坂 長瀬湊

    あかね色に染まる坂 (17)


    評価:★★★(3.3)

     


    あんたが欲しいのは、不変のものなんじゃない?
    この先、どんな何かがあっても、湊にずっといて欲しい気持ち

    もう一度言うけど、
    変わらないものなんて、

    この世の中には何ひとつないのよ



     

    諦めないで、すこしだけ行動をしてみようよ

    あかね色に染まる坂 (1020)


    湊ルートのテーマはここなんだと思います。



    不変を望む湊と準一。でも「変わらない」ものなんてないし、少しづつ周りは「変わり続ける」。


    不変性を望むなら、幸せを希求するなら、自分ができる範囲で食い止める。少しでもいいから、行動をする。そう言いたかったんじゃないだろうか。


    湊に一方的に別れを告げられた準一は、「こういうものだ」といって諦めてしまう。そういうものなんだって納得して、感情に蓋をしてしまう。行動はなにも起こさずにだ。

    けどそれは、幸せの近道でもなんでもなくて、ただ理不尽に慣れてしまうものにすぎない。


    もし「湊と一緒にいられる未来」を選ぶんだとしたら、諦めるまえに、ほんのすこしだけ行動をすればいい。なんとかやってみる、食い止める。そんな気持ちが最善への未来へと繋がるんじゃないだろうか。

     

     

     

     

     

     

    ■プレイ中の雑感コーナー

     

    不変性

     

    あかね色に染まる坂 (1040)

     

    あんたが欲しいのは、不変のものなんじゃない?
    この先、どんな何かがあっても、湊にずっといて欲しい気持ち

    もう一度言うけど、変わらないものなんて、この世の中には何ひとつないのよ

    ――

    そういうこと。だからあんたがそれを望むんなら、とても変わらないでいられるよう、努力をしなきゃいけないのよ



    何もかも変わり続けるし、なにも変わらずにはいられない。そういって優姫はこの話を終わらせると思ったら、答えを示したことに驚きだった。しっかりしています。


    ――変わらないでいられるよう、努力をしなきゃいけないのよ


    この言葉を聞いて、なんとなくエントロピーぽいなと思った。どんどん壊れ続けていく世界、エントロピーが増大し続ける現実。
    そんな現実でエントロピーを減少させるには、どっかからのエネルギーをぶつけるしかない。


    何かを変えたくないなら、行動しなくてはいけない。
    何かを変えたいなら、行動しなくてはいけない。
    そんな単純な話なんだと思う、ふにゃ~




    強いは弱い

    あかね色に染まる坂 (1164)

     

    湊ちゃんが好きなのは、もっと弱い貴方ですよね

    ――

    泣いてしまったら、楽になってしまう。
    苦しい自分、悲しい自分を肯定して、その黒い心に塗りつぶされてしまう。

    それが嫌だったから俺は。
    目を押さえつけて泣かないようにし。

    冷たい、冷た過ぎる雨を全身に受けていた



    湊から切りだされた別れ話。準一はそれを無理やりにでも"良し”とした。彼女の望みであれば、彼女が変わらないようにと願っているから準一は前と変わらない姿勢を貫く。


    この時のシーンを見て、これはよくある現実的なお話だなと思った。どこにでもあるし、いくらでも転がっているそんな諦め。


    どうにもならないことを、しょうがないって、そういうもんなんだって、ただそうやって心に見切りをつけて作業。見ていていとても悲しかった。



    これは一種の強さなんだと思う。

    世の中は納得できることばかりじゃないし、理解できることばかりじゃないから、それを"そんなもんだ”って言って前へ進む強さ。


    けれど、それは湊が望む「お兄ちゃん」の姿じゃない。そういうものをそういうもんだって言えなくて、諦めきれなくて、もがきあがくのが準一の弱さでもあり強さなんだろうね。


    弱さは強さでもあり
    強さは弱さでもある。

    コインの裏表のような存在なのかもしれない。

     

     

    優姫の存在は心がぐっとなる


    あかね色に染まる坂 (1168)

     

    公園で冬彦に諭され、殴られた準一。雨の中ただずっと、ずっと湊を考え続ける。

    どうしようもなく不安で、とてつもなく痛みを感じているときに掛けられる言葉。

     

    私がとどめを刺そうかしら

     

    優姫がなぜここにいるとか、そういうのはどうでもよくなって、ただただ心がほっとした。人の優しさに触れると、とても救われる感じがする。

    やっぱり、あいつがいないと始まらない。
    そう、やっぱ俺らはみんないないとダメだ

    そんなあんたの都合で迎えに行くの?

    迎えに行ってダメなら、その時考える!


    はぁ……そんで、その人を迎えに行って、それから?


    みんなに謝りに行って、めちゃめちゃ相談する。
    俺の悩みを全部押し付ける!

    よし、『間に合ったわね』

    言ったでしょ? あんたたちがヘタれてたら、また戻って来てあげるわよって

    私がいないと本当にダメね!



    『あかね色に染まる坂』で一番大好きなシーンです。優姫ルートより、ここの優姫のほうがとても好き。

    なんで優しさってこんなにもあったかい気持ちにさせてくれるんでしょうね、なんかもう目がうるうるです。

     

     

    あかね色に染まる坂 (1182)

     

    1人になるのは怖い?

    正直……怖い

    家に帰るのは毎日怖かった?

    凄く、怖かった

    バカよね。それを冬彦さんにでも、つかささんにでも、先輩たちにでも、言えばいいだけだったのに


    …………もうあったかすぎるんだよ


    終わり


    あかね色に染まる坂で一番好きなルートですが、湊が好きだからではなありません。


    優姫の優しさに、心が鷲づかみされたせいなのです。湊の恋物語は平凡でそんなに胸にきませんでしたが、優姫はやっぱりいいなあ……。

     

     

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    <参考>




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