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TOP > 個別ルートのレビュー > 最果てのイマ 本堂沙也加 感想・考察。(23208文字)

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    評価:★★★(3.9)

     

    はじめてあなたの顔を見たとき、真底震えた。

    恐怖したのよ。

    あなたが全身から発している何かが、悪霊のように見えた。

     



    ……殺してやろうと思った

     

     

     

     

     

     

    「他者性」が強くでていた沙也加の物語

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (344)

     


    他者性とは何か? 他者とは何か? そういうのを考えさせてくれる物語でした。

    私は人間とは何か? と問われると感情が豊かでいろとりどりのタスクに優先順位をつけ決断できることを人間と呼んでいる気がします。

    しかし、感情が豊かで様々なことに自分の意志を介入させ決断するのには「他者」が必要なのだ。自分ともう一人がいるから、人は感情を育めるし、意志を錬鉄させ、矛盾した決断さえも行える複雑な思考回路を生成することができるようになります。

    他者と自分を見比べたときはじめて、人は自己内省を覚えるんでしょう。自分の内側を覗き、観察することで人は"考え”ることができます。生存のための思考ではなく、自我のための思考を。

    他者なくして、自我は存在しないのである。世界にたった一人放り出されたとき、どうするか? どうなるか? 隠者との対比―――そういうのを観してくれたのが沙也加の物語だったんだなと思います。

    「他者」というここにものすごく興味があって、前からずっと考えていたんですよね。それが今回の『最果てのイマ』と実生活の思考がドンピシャになったときはうおおおと唸りました。(といっても本格的に調べていたというわけではないですが)

    他者の何が面白かって、他者の一人一人によって「自分が規定」されていくことです。学校でも会社でもサークルでもなんでもいいんですけど、ある誰かと話している時の自分と、また別の誰かの自分って全然違いますよね?

    態度だったり、口調だったり、一人称や、思考さえも。


    これは一対一の場合だけ、ということではなく自分の周囲を取り巻く大勢の人間によっても自己が規定されています。例えば、学校では内気でも、別の共同体(塾とかオフ会とか◯◯教室とか)の前では活発的になったり話し方も堂々としたり。

    ネットだともっと分かりやすいですかね? 2chでは攻撃的になったりTwitterではよく喋るようになったり、Facebookでは全然喋らかったり。

    自分を取り巻く人間の立ち位置によって、自分の立ち位置すらも規定されるこの感覚。うわーもうーめんどくさいねっ!w

     

     

     最果てのイマ 「紅緒あずさ」 (73)

    ちなみに、沙也加ルートで一番好きなシーンは、「工場への道」です。工場でいちゃいちゃいちゃしているのはもう本当に最高。

    よく言われる「いちゃラブ」みたいな甘い接し方ではなくて、柔らかい空気が沙也加と忍を包んでいるようなそんな優しいイチャラブです。そう、なんか老後のおじいちゃんとおばあちゃんがやさしく微笑んでいるようなそんな空気がとても良いのだ。

     

     

     

     

     

    本堂沙也加チャプターをまとめてみる

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (147)

     

    現在の私の状況はあずさ(ほんのすこし)と沙也加のみを2周しています。なのであずさの配列も組み合わせて、纏めていきます。
    ※ちなみに戦争編の記述はしません。

    あずさは別記事で詳しくやります。

     

     

     

     

    ―――施設にいたとき―――

     

    忍はフランシスに出会う。施設にいたころは、彼には感情と呼べるべきものがない。好意も悪意も殺害も創造も等価値だった。空っぽの少年だった。

    時折、忍は施設から抜け出し海を見に行っていた。(なぜ忍は海に行っていたんだろう)
    忍が施設に疑問をおぼえたのは、職員が少女に時計を見せ教育した時。

     

     

    ―――引越し後・幼少期―――

     

     最果てのイマ 「紅緒あずさ」 (34)

     

    ■ 「最初の頃」
    白い家。その門前で忍は鍵を取り出す。この街に引っ越してきたのだ。そこに紅緒あずさの母が現れる。名前を聞かれ名乗り挨拶をした。後にあずさが駆け寄ってくる。彼女は忍を警戒の眼差しでみやる。

    しかし、忍はあずさにひと目もくれない。彼は紅緒の母親の儀礼的な笑顔について考えていた。

    ■ 「沙也加との出会い・1」
    忍は施設から引き取られ、はじめて自分の部屋を持った。部屋を散らかしても勝手に食べ物を食しても良かった。自由だった。

    この時、忍の消化器官は弱い。食べ過ぎは厳禁だとわかっていても、施設では味わえない外界の食べ物(ハム)の味は絶品だった。

    忍はハムをたらふく食べたあと、腹をこさえながら学校にむかった。まだ本格的に通学・編入はしていない。事前調査のために。シーソーとのぼり棒は撤去されていた。兎小屋の前で沙也加に出会う。


    ■ 「あずさとの出会い」
    忍がはじめて、学校に通いだした頃。あずさのいじめを目撃。場を沈静化してみたが、あずさは憤りわめき泣いた。


    ■ 「あずさとの再会」
    学校に編入後、今日から集団登校を義務づけられた。一日目である。
    忍と紅緒母は会う(おそらく二回目)ここで視点が途切れる。

    学校に行きだして一週間目のある日。施設へと向かう忍は、草原にてあずさと会う。目を合わせた。


    ■ 「あずさとの接触」
    目を合わせ、草原を横切る忍。あずさは彼の帽子を乱暴に取った。しかし忍は気にせず歩く、空気に耐え切れなくなったあずさは帽子を返した。このとき忍は思う。

    草原で虐められているあずさを助けたとき、忍は彼女が「隣人」だとは知らなかったようだった。
    忍曰く、あずさは監視対象外……つまりUSERではない。無理して関わり合いたくはなかった。

    ―――同時期―――

    ■ 「沙也加との出会い・2」
    学校編入は終わり、一週間がたった。クラスメイトからは忍は目立たない生徒と認識されているようだった。

    授業に遅刻してきた沙也加。彼女が教室に入ると、怯えによって空気がピリピリする。沙也加はガラス越しの反射で、忍を見ていた。どうやら学校内では「本堂沙也加」は禁忌だった。彼女の名前を出すと、クラスメイトは途端に打ち切りはじめる。

    ある日、夕暮れの教室でたまたま沙也加と出会い、忍はそれを好機と感じた(監視対象に沙也加は含まれている)接触し話しかけたが、沙也加はそれを無視した。



    ■ 「怪我」
    引越しから三週間目。あずさと出会うのは4度目の頃。そんなある日、いつもの草原、いつもの時刻にあずさはいなかった。忍は施設の近辺でなにかあったら報告対象になるため、ひと通り見まわる。
    そこには高台から落ちたあずさがいた。シャツが血で赤くそまっていた。どうやら尖った石などにより裂傷を負ってしまったようだ。忍は治療した。ESセルをあずさに移植して助けた。


    ■ 「友情同盟-1」
    あずさの怪我助けたあとのお話。あずさは忍に好意を寄せていた。忍とあずさは友達になった。しかし貴宮忍は監視対象への尖兵として、あずさを使う気まんまんだった。
    ―――

    ■ 「笑顔・1」
    依然にも学校で友達ができない忍。
    うさぎ小屋へと場面が変わり、うさぎを飼育している沙也加と会話する。

    沙也加は忍に、うさぎを触ってもいいと告げる。この日、沙也加は条件付きで忍という人間を肯定したかかもしれない。

    ―――

    ■ 「笑顔・2」

    忍は飼育委員になった。沙也加の仕事を奪うようになって、一週間が過ぎた。うさぎから警戒されなくなってくる。うさぎは忍の足首をひっきりなしに頭突きした。

    忍は友達について語り、君に触れたいと告げた。沙也加の返答を聞く前に忍は帰っていった。

     

     

    ―――飼育委員になった後―――

     最果てのイマ 「本堂沙也加」 (37)

     

    ■ 「孤独」

    忍が飼育委員になった後のお話。忍は沙也加に幾度か声をかけてが、何も応えてくれなかった。まだ親密度が低い。

    ある時クラスメイト(男子)が話しかけてくる。本堂のことについて知りたいらしい。そこで忍は「魔女」についての噂を耳にする。

    噂では本堂は幾人のものに怪我をさせたらしい。一昨年に2人。。去年1人。今年は女子1人。合計4人。去年にいなくなった奴は、足にひどい怪我をして学校に来ることができなくなったらしい。真偽不明。

    ―――
    ■ 「章二との出会い」

    忍は手慣れた様子で、ブチとマルを飼育していた。ウサギは軟◯気味だった。最終下校時刻を待っていると章二が現れた。

    「欲しいか、ならいつものように態度で示すんだな」

    人参の餌付けをいつもやっていたらしい。忍曰く、これが章二との出会いだった。

    ―――

    ■ 「宗多との出会い」

    忍が学校に来て、それからいくつかの季節が過ぎた。

    沙也加がうさぎ小屋に入るのを、忍は離れた場所から見守っていた。彼女の笑顔を追っているようだった。
    伊勢崎宗多がうさぎ小屋に近づく。宗多は以前から沙也加のことを気にしていた。孤人として成立しているがために。

    忍はこの時、飼育委員。宗多とはじめての接触。目をつけられる。「……ん、おまえ……?」と宗多は何かに気づく。(何に気づいたんだろう?)

    沙也加は「助けてくれとは言っていない」と告げる。初対面の時と同じ声。「助けてくれと言ってない。私は寂しくて独りでいるんじゃない。同情なんて、いらない」

    沙也加は同情を嫌悪する。限りなく。嫌われる。忍は「友達にならないか?」と聞くが、無視される。

    ■ 「いじめの矛先」

    忍は宗多にいじめられるようになった。いじめが日常化したころ、人間遊びなる遊びが宗多たちの中で流行る。なぜか門倉の話しをする。

    「なあ、そういやこんなこと続けてて門倉の方、平気なんかな? やりすぎっとシュクセーされね?」

    「目立たなければ口出ししてこねぇよ。コイツもあいつらと関わりないから、何したって文句言ってこねーよ」

    どうやら門倉の「仲間」は学校すらも支配下に置いているとみる。目立つと粛清されるのだろう。そして宗多たちは仲間になっていない。

    そんな会話をしていると、仲間の1人の右腕の指が爆ぜた。血しぶき。これは沙也加の力によって引き起こされた。彼女は忍を助けた(しかし彼女は関わらないと言ったのにどうしてだ?)


    (ここで視点が変わり話しが変わった)
    中学年を超えたあたりに、千鳥は水槽を与えた。ザリガニを飼った。しかし、共食いが起こったのだ。

    ■ 「笑顔・3a」

    二羽に飽くなき頭突きをうける。沙也加には頭突きをしないウサギ。沙也加は忍のことを見ていた。そのことに気づいた忍は、「逃がすわけにはいかない」と感じた。

    (文句は、言えないはずだ……。……言えるものか)

    忍は沙也加の肩に手を伸ばした。

    ■ 「笑顔・3c」

    忍は沙也加にキスをした。無理やりにちかいものだった。

    ■「笑顔・3―続き」

    数分ほど経過。声をかけ続けると、沙也加は目を覚ました。口元の唾液をぬぐった。

    「ねえ……君が、自分を大切ではないというなら。自分がいらないと言うのなら」

    「僕にくれないか」
    「君の身と心を、僕にくれないか」

    忍は沙也加を欲しいと求める。そして二人は友達になった。「あなたの同情は心地よいのかもしれないわね」。

    (同情を嫌悪していた沙也加が、心地良いと言ったので恐らくこの位置)

    ■ 「皆殺しの狩り・2」

    沙也加は森で寝泊まりしていた。大きなテントは多少古いが役立っていた。本堂の家は夜は沙也加1人だけになる。だから森へ来るのだそうだ。

    ブチとマルを籠にいれ、森へ引き返す。忍の顔を思い出す。彼とキスをしたことを思い出し顔を赤くする沙也加。そして思うのだ、忍なら引導を渡してくれるのではないかと。

    日曜日の昼前。沙也加は忍から呼び出しを受けていた。なんでも廃工場を見つけたから見せたいとのこと。


    ―――いろいろな雑事を消化して夕刻。

    森に宗多たちが現れる。彼らは森で狩猟ごっこをしていたみたいだった。

    マルもブチも死んだ。うさぎの死骸を口の中へと押し込まれるとき沙也加は思う。おまえらみんな、肉になって死んでしまえ―――と。

    ■ 「皆殺しの狩り・3」

    忍目線に切り替わる。沙也加によって宗多一行は引きちぎられ、見た感じ死んでいた。

    「人間社会は死体を隠すようにできていないの」

    「死体はね」

    「兎の死体、なんとかしないと」

    少年たちの死体を見て、沙也加は微妙な違和感を覚えた。

    だがそれを具体的に私的することはできなかった。記憶と照合して、確認することさえ億劫なきぶんだ。血をぬぐい着替えるのにそれなりの時間をかけた。

    あるいはその間、忍が死体に触れたのかもしれない。

    しかし何のために?

    忍は伊勢崎宗多らをESセル移植によって治療したのだった。だから宗多は「戦争後」まで生きているのである。

     

    ブチとマルのお墓を作るよう、忍は提案した。まだ終わりにしてはいけないと、友達になろうと忍は言う。おでこにある傷口を吸った。沙也加は忍の頬を打つ。

    +

    麻痺したいの?

    そうよ

    機械みたいに

    そうよ!

    いいよ、ならそれをあげよう

    ……え?

    君は僕のものになる

    何も考えなくて良くなる

    ……私はあなたのことを好きにならないわ

    それは僕が決めることだ。だって考えたくないんでしょ?

    あ……

    「私、たくさん人を殺したのよ」

    「すべて幻だったと思えばいいよ」

    あなたに、誓う

    もう私は誰も、傷つけない

    傷つけない。一生―――


    このとき忍には誰かを「愛おしく」思う感情を解するモジュールを手に入れていない。だから、本堂沙也加を、忍にとって唯一の他人でありえる彼女を自分の従属にしようとした。僕のものになれと告げたのだ。

    ■ 「沙也加・H2」

    自宅の部屋で忍と沙也加は交接をする。この行為は忍にとって必要なことに思えたからだ。

    沙也加が忍にキスをしたとき、忍は心の部品を手に入れた。それは誰かを「愛おしく」思う気持ち。これによって忍は沙也加を自分のものにさせる計画を破棄。

    「これって……?」
    刺激は鮮烈で、忍に二度と忘れないだけの濃度で記録された。永続的なこの情報は機能の断片であり、広範の存在する様々な別単位とともに、それを必須とするオブジェクトコードが呼び出される際に抽出される。

    忍の脳内を生物学的に解するものがいれば、こう答えたに違いない。心を形作る部品が生まれたのだ……と。

    沙也加はこのときから「忍」と呼ぶようになる。

    「これで私……あなたのものになったの?」

    こうして本堂沙也加は、安寧を獲得するに至った

    ―――はずだった。

    そう忍はしなかったのだ。自分のものに。

     

    ■ 「ザリガニ」

    恐らく、これは忍の幼少期のころのお話。そして笛子(姉)だけが10歳くらい年が違うのかな? それを忍の認知が邪魔をしてこういう風景になっているんだと思う。

    忍の記憶がずたずたなせいで、恣意的な映像になっているんじゃないかな。

    この時忍は、任務からではなく、個人として彼らを大切に感じられた日だそうです。たぶん、幼い沙也加とのHが終わったあとでしょう。(愛情のモジュールが組み込まれたのがH後なので)

     

     

    ―――ブチとマルが死んだ後―――

     

    ■ 「あたたかな空気」

    夕暮れの中、忍はあずさと一緒に缶蹴りをしていた。ふたりともどうやら今じゃ仲良しのようだ。あずさには門限がある。日が長い時は6時、冬は5時半だった。

    そこに沙也加が通りかかる。忍と目を合わせる。互いに無言。

    そして塚本兄妹も合流。一緒に遊んでくれる。どうやら兄妹とは仲良くなった後みたいだ。けどあずさは兄妹のことを知らない様子。あずさははじめて葉子と斎と邂逅したのだった。
    忍と兄妹は友達だと再確認した。

     

    カラッポになった飼育小屋。新たな入居者は……やはりウサギ。そこにさっきの沙也加がきて、章二もやってきた。章二はこの7人の会見ははじめてぽい。

    忍は章二に飼育方法を教えるかわりに、飼育を手伝わせることにさせた。あずさはえーと不満。こうして6人はつながった。夕刻、みんな帰っていく。

    <!> ここから記憶の配置が雑になってきます。
    説明文も推敲していないのでおおまかな流れを(自分なり)書いておこうと思います。

     

     

    最果てのイマ 「紅緒あずさ」 (575) 

    ブチとマルの命日の日。沙也加と忍はお墓参りにいった。そこで沙也加は忍に従属してほしい、自由も自我も忍のものにして欲しいと願う。
    しかし忍にとって沙也加は唯一の「他者」なのでその願いには頷けなかった。沙也加は言う、このままじゃいつか私は抑えられなくなってしまうと、貴方の元から離れていってしまうとそう告げた。
    そして次の日デート。夕暮れの帰り道、母校へと足を向ける二人。そこで忍と沙也加は今後どうするのかを話し合う。沙也加は「抱いて」と告げた。(=隷属になりたい)

    しかし、忍はこれを拒絶したのでしょう。のちに葛藤に耐え切れなくなった沙也加は暴走します。なぜ暴走したのか? それは伊勢崎宗多らが、彼の指揮する隊が忍に害をもたらされたからでしょう。(宗多が行動を起こしたのは、南の勧誘があった後だと思われる)

    従順なペットとして過ごし数年……もう、私を縛り付ける枷はなくなった。あなたが、私への介入を拒んだ時点で、もうなくなった。

    ……それは枷じゃなかったんだ

    私には枷だったのよ

    沙也加は「誰も傷つけない」という忍との誓いを破り、宗多一行をめっためったに殺します。沙也加は忍の敵側に周り、そのあと行方を眩ませます。忍はもちろん捜しますが、見つかりませんでした。

    枷(葛藤)がなくなった沙也加は、おそらく街中で人間を傷つけてしまった。なぜなら人間は彼女の敵であり、枷は外れてしまったのだから。

    そして母校の校庭で彼女は殺され(かけ)ます。地面に横たわり、命も切れ切れ。そんな時に忍はやってくる。瀕死の沙也加を忍はESセル移植によって助けます。
    だけど、忍にとってこれは悲劇です。なぜならば彼にとって沙也加は唯一ただひとりの「他者」であり「イヴ」だったからです。

    その後、二人はHをします。恐らくHをするタイミングは、ESセル移植した後だと睨んでます。おそらくHは粘膜接触しすぎるので、模倣子が勝手に植え付けられてしまうのかなと。
    んで、Hはより模倣子をHの際に忍は群体を倒す決意を固めているような発言をしています。

     

     

    章二がどこで死んでいるのか分かりませんが、章二の死と沙也加が個人でなくなったために、忍は施設へ戻る決意を死んだんじゃないでしょうか。だってもう彼の聖域は崩壊してしまったのだから。

     

    森を抜けると、朝冷えが身に染みた。
    「…………寒」
    ここからなら、工場も近い。誰かいるかも知れない。
    猟奇殺人犯の跋扈する昨今、不安に怯えているかもしれない。
    「でも、もう行かなくちゃ」
    一緒にいられないのは寂しい。だとしても、あの場所にいてくれるなら。待っていてくれるならば。
    「…………」
    忍は歩き出す。森の方角に顔を向け、もはや騒然と深い小山のような存在を、いとおしげに見つめた。
    込み上げる気持ちをぐっと凝縮して、もっともわかりやすい単語に込める。
    「ありがとう」

     

     

     

    終わりです。
    ここからはチャプター配列。ただもうやけくそ気味です。

    配列コーナーのあとには、雑感コーナーがあります。それでは引き続きどうぞ(汗)


     

     

     

    ―――戦争前・青年編―――

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (39)

     

     

    ■ 「魔女の噂」教室・忍。
    休み時間。
    男子生徒の会話。
    腐臭に耐えられなくなった大家は、ある男の部屋に事情を聞きに行く。男は買い込んだ肉が腐ったというが、臭気は常軌を逸していた。
    しばらくすると、男は蒸発。大家と近所の人は鍵使って男の部屋に入った。そしたら変な汁が畳に染み付いていた。
    膿、血、体液そういうのらしい。未検証だが、その血は男自身の可能性がある。つまり生きながら腐っていた。
    フリークス寸前……もしくはもうフリークス化していたのだろう。
    「本堂って怪しくね?」
    そう男子生徒は繋げた。
    本堂沙也加―――集団失踪事件。10人くらい同時にいなくなった。何人か戻ってきたが、学校に戻るまもなくどこかに行った。この時、捜索隊結成・学校が休みに。

    こいつら全員いなくなったあと、本堂沙也加はいじめられなくなった。それまでは影でいじめられていた。
    忍は沙也加が「魔女」と呼ばれているのか思い出せない。

    休み時間から授業に切り替わる間、忍は寝てしまう。
    なにか古い夢をみた。
    歴史・社会前回の続きを朗読。

     

     

    ■ 「章二のヨタ話」朝・住宅街・全員。
    章二が意味不明な言動を繰り返す。法律では全てはカバーできない。
    笛子は、正論以外のことも言った。
    「そうでしょうけど……口に出すと攻撃されやすいのよ」
    "自衛隊の一番偉い人”(=内閣総理大臣)はどう振舞ったら誰からも非難されないの?と忍は言う。ということは戦時中?後?

    どうも今日の笛子は正論を言わない。なあなあというか濁す。あずさは「笛子ちゃん」という。
    ++
    「ルールに間違いがあるなら、正しく直していくべきだし」「そうだね」
    「……そうすべきだったのかな」
    (結論なんて、出る問題じゃないか……)
    少し昔を思い出した。
    (結局、僕は彼女の手を取ることはできなかったんだし)
    ?これはなんのことを指している? あれもしかして笛子のお姉ちゃん? それとも昔の沙也加?
    飴。

     

     

    ■ 「沙也加の粗茶」教室・忍沙也加。
    放課後、沙也加からお茶に誘われる。
    商店街で和菓子を買う。
    沙也加の家。はじめての招待。入念な準備。
    忍は足が痺れてひっくり返った。
    家政婦さんは群像委員会の人間か?
    「あの子をイジメることなんてできないわ」
    「物理的にも、観念的にも」
    「上位の自我を迫害することなんてできないわ、王様」
    +
    帰りは沙也加に見送られた。夕刻だった。

     

     

    ■ 「ブチとマルの墓参り」廊下・葉子忍。
    昼休み。葉子に昼ごはんを誘われる。
    しかし、軽くながらも沙也加に誘われていた。
    沙也加と学食。彼女はランチプレート。忍はカレー三杯。
    沙也加はりんごをもってきた。
    昼食後、屋上へ。
    +
    「あの場所のこと、気付いていたのね。……未練たらしいと思う?」
    ?ふーむ。ウサギ達が死んだ場所だから?
    +
    二人は工場には行かず、森へと向かった。長老さんと忍は言った。この樹木を、沙也加は子どもの頃に見つけた。
    ?なぜそれを忍に言う。既知ではないのか。

     

    老木の根本には、古びた板切れが刺さっている。お墓。
    もし世界で自分1人だけだったら、忍は外に向かう。人を探す。沙也加は内に向かう。
    老木のこの場所は、忍ははじめて?
    沙也加にとって、自由意志は害悪にしかならない。
    忍は沙也加と「また君とああいうことをしたい」と言う。
    おそらく交接? 沙也加は承諾した。


    ■ 「墓参りからの続き」夕刻・工場外・忍。
    前チャプターで沙也加はこう言っていたのだ。「自分を支配して欲しい」と。自由意志も自我もいらないと。
    そして忍が支配しないことを選ぶと、沙也加は自分を見つめることになる。外部との差異を嫌でも自覚してしまう。
    行き着くところまでいったら、彼女は忍から離れてしまうかもしれない。

    忍はそんな悩みを抱えながら、工場へと向かう。章二だったらどうする?章二は今日工場にはいるのだろうかと思案する。
    ?章二生きてんのかな



    ■「 デート(仮)~甘酸っぱい何かのために~」部屋・忍。
    この日は金曜日、休日。
    墓参りのあの話しによって、沙也加と試しにデートすることになった。

    休日(金曜日)の朝っぱらから、千鳥は帆船を組み立てていた。(ブランデンブルグの三装甲板艦)
    瀟洒な純喫茶に向かう二人。店は新しく改装した。
    服屋さんにも行く。"定評”とのこと。しかし沙也加は眉をひそめた。
    アンティークショップにも向かう。沙也加は頼んでいたものを受け取った。祖母の注文。沙也加が祖母から愛されいているのは、今の彼女を望んだからだと言う。

    母校にも行く。休日だから校庭には誰もいない、うさぎ小屋も空っぽだ。沙也加は忍をはじめて視た時、心底震え恐怖した。……殺してやろうとさえ思った。殺さなかったのは、忍が「他者」になり得ると感じたから。
    ++
    「ねえ、忍。あの時あなたがためらって、できなかったことがあるでしょう?」
    「…………っ」
    「もう時間が経ちすぎたわ。これから先は、いつ触れ合っても自然なことよ。だから忍―――抱いて」
    ??どういうことだ。交接は小さいころに済ませたはずだが……

     

     

    ■ 「南の勧誘・1」夕刻・忍。
    「南という」と南レイは挨拶した。「降伏を許可する」と告げた。俺の指示に従えと彼は言った。
    忍に与えられた時間は終わったらしい。
    「なくなるぞ、お前が守ろうとしているものが、なくなる」
    「本質的に無意味というくらいだ。外部にかき乱されるくらいなら、自分で壊すことも厭わないか」
    「そうだよ」
    「日を改める」
    「だが近いぞ。真実を見誤るなよ、貴宮忍」
    忍は「灰野」のことをこの時知っている。そのことに南は動揺した。

     

    ■ 「沙也加の聖域」夜・森・忍。
    忍は森を走る。困憊の極みにある。森は外界から隔絶されている。沙也加が以前、人知れず拉致されたことを忍は知らない。
    子どもたちの笑い声を聞いた。記憶が思い出される。集団失踪事件の顛末。
    今日は、あの場所にたどり着ける気がするのだ。あの、光射す庭に―――
    沙也加は森の外では、誰も殺していないと忍は言う。


    ■ 「沙也加の反故」血・忍。
    血。骸がいっぱい。少年少女から大人まで。昔、幼い沙也加が宗多を殺害した光景を思い出す。
    森の奥では、沙也加と伊勢崎宗多が対峙していた。
    ?どうなっている 恐らく忍は記憶がぐちゃぐちゃ。"今”この瞬間が昔にもあったと誤認?
    「俺の、俺の隊を……」宗多は言った。つまり組織として沙也加は消されようとしていた?もしくは捕獲?←確定。
    "あの時”見逃されたんだ。宗多は。
    +
    ……結局あなたは、私の自律を求めた
    外界での日々が、私を支配する好機だったにも関わらず……あなたはそうしなかった
    ねえ、忍。長い時間が過ぎたわね
    従順なペットとして過ごし数年……もう、私を縛り付ける枷はなくなった
    あなたが、私への介入を拒んだ時点で、もうなくなった
    ……それは枷じゃなかったんだ
    私には枷だったのよ
    +
    忍は沙也加を尊重したかっただけ。しかしその結果が沙也加の今の状況だ。人を害している。敵になった。
    「私がおまえを憎む理由がある。思い出しなさい」
    宗多は覚えていない。ブチとマルを殺した経緯を。沙也加に告げられると、地面を凝視しはじめた。思い出したようだ。記憶を拾えた。
    忍が見逃した。
    私はお前を呪った。忍が望み、一度は見逃した。けど、もし再起することがあるなら、忍にまた牙を剝くことがあるなら……そのときは私のことを思い出してくれるよう―――呪ったわ
    結果、私の望む展開になった
    ……バカな……これは、俺の意志……
    なぜおまえは今、逃げようとしてその運命の場所に重なっているの? 逃げるという選択肢を、おまえは取るようなものだった?
    …………
    偶然だと思えるの?
    +
    呪う? 仕組まれた?
    +
    待て、待ってくれ……俺はまだ……こいつに……何も返せちゃいない……おまえのことは関係ない! どうでもいいことだったんだ……
    コイツに、コイツに仕返しできりゃあ俺はそれで―――
    宗多は死んだ
    +
    見て忍。私、仇討ちをしたわ
    …………
    約束を反故にしたことになるわね
    名実ともに危険人物
    掛け値ない、あなたの―――敵
    違う
    違わない
    違うよ、サヤ。敵は―――
    私は、あなたの―――
    (ここで生体ラボ?のイメージ。きゅいーん)
    (場面転換)
    (群体がドクンとでてくる)

     

     

     

    ■ 「魔女狩り・1―続き」工場・葉子忍。
    沙也加を探す。一応工場にも顔を出す。
    葉子は工場に泊まっていた。ずっと1人。そして沙也加がいなくなったことを知らなかった。けど商店街には行ったという。はて? 忍に「商店街には行くな」と言う。

    沙也加は有線だから、遠くにはいけない。(長老さま付近でしか?)沙也加のお家にいけと葉子はいう。
    ?このこは何を識っているんだ?
    ―――と思ったら唐突に忽然と葉子は姿を消した
    え?! 忍の認知によって存在してしまうのか……。

    本堂家に向かう途中、叫び声がする。「宮田町で魔女がでた」と。今まで姿をくらませていた沙也加が向かった先は、母校だった。うさぎ小屋。
    沙也加は地面に倒れていた。ブチとマルの記憶の欠片を拾いにきた。でも無かった。一欠片でも沙也加は取り込むと、優しい私になると言う。忍の可能性にもなれたという。

    「失うのは、ごめんなんだ」もうと忍はいう。
    どちらにしても沙也加はお別れといった。忍はおそらくESセルを彼女に移植した。つまり侵略したのだ。個人ではなくなった。他者じゃなくなった。

     

     

    ■ 「孤人の果て」工場外・忍。
    忍の顔はやつれていた。~~♪を歌をうたっている。
    沙也加が唯一好んだ流行歌。
    隣には沙也加を抱いている。二人で歩いている。
    (でもその前に、ブチとマルや長老に顔を見せにいこう)
    そして祈るのだ。
    新たな二人の絶望的な門出を、どうか、呪ってください―――503エラー。

     

     

     

     

    ■ 「沙也加・H1」沙也加忍。
    Hするのは恐らく、沙也加を従属させてしまった後なんじゃないかなって思います。

    「この前は、」と沙也加はいう。これより以前にもフェラで一時間我慢できたことがある。

    「……あと、十分くらいで一時間ね」「記録も更新したし」
    前回のフェラは一時間我慢できて、今回はそれと同じくらいなのに更新?
    「わかれたく、ない」「いっしょに、いたい」と交接中に沙也加は言う。
    ?どういうことだ。これが最後のお別れになっているのか?

     

    ■ 「魔女狩り・2」庭・忍。
    食事を3分、国家公認のビタミンドリンクで済ませた。沙也加の家へ向かう途中、魔女がでたと叫ぶ人がでた。
    沙也加は"抵抗しないと”腹部に裂傷を負い、致命傷を抱える。
    +
    とうに、摩滅して果てているはずの人間だったのだ。
    恐るべき人類の変異種、本堂沙也加。
    忍の意志が、それを保持した。
    その力を剥奪することで。
    だが……もうどれほどの時間、離れ離れになっていることだろう。
    ?ん?

     

    ■ 「足取りの途絶」校庭・忍。
    無人の校庭には誰もいなかった。倒れている沙也加はいない。
    (この世界……は……なんだ? 何から、何までも、嘘みたいじゃないか)

     

     

     

     

     

    ■ 「廃工場・沙也加」工場・沙也加忍。
    間近に沙也加の顔。「……つらいわね」そう告げた。
    「私独りなら、何を拒むでもないと、あなたは知っているでしょう?」
    「あの誓いは、ナシでさ」
    「ナシは、ナシよ」
    +
    「こないだの……笛子のこと、ありがとう」
    「いいえ、当然のことよ」
    ?どのことだ
    +
    沙也加は「私の決断は終わっている」といった。ESセル移植後?
    沙也加はキスをした。それを見ていた笛子はかなりショックな模様。笛子は沙也加のことを「本堂は」「本堂沙也加」と言った。
    ?なんだこれ
    笛子はキスを忍に要求した。忍は「……笛」と呼んだ。
    瞼にキスをされ笛子は震える。忍は唇にもキスをしようとしたが、拒絶。突き飛ばされた。うがー
    「こないだのこともあるし」
    ?こないだ

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ―――戦時中―――

     

    ■ 「死」黄昏・忍。
    南が「戦争」と
    忍が「絕望」と
    沙也加が「起こりうる」と
    章二が「敵」と定めた日。

    気が付けば、人類史の終焉とされる日が、過ぎ去っていた。
    忍はやることはやった。全力を尽くした。意識が思考が消えていく。
    ++
    虚しい人々を貪る高貴な者たちの物語は、これで終わる。
    今より先、人が満ちるか朽ちるかは、運命次第。
    なぜなら、それは未来の話しだからだ。
    別離の言葉は、用意してある。
    だから
    高らかに。
    今から。
    明日に。

    さようなら、と言えましょう―――
    意識途絶
    存在消滅

     

     

    ―――戦争後のお話―――

     

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (450)

     

     

    ■ 「誰か」放課後・教室・忍。
    寂しいと忍は思う。眼下に沙也加を見つめる。
    正門あたりで何者かに沙也加は声をかけられる。
    私服のガラが悪い男たち3人。強硬に食い下がる
    ?なんだこれは。
    忍は正門まで走る。しかし、そこには人影がない、1人だけだった。沙也加もいない。

    忍は(断って帰ったのかもしれない)と思うが、それはないだろう。たぶん幻想。

     

    ■ 「抱擁」工場・沙也加・忍。

    (……あれ?)「……帰ったんじゃなかったんだ?」
    「いるべき場所に向かうことをそう言うなら、もう還ったことになるわね」
    「私はいなくならない」「ええ。もう、いなくならない」

    忍は歩きまわって疲れたらしい。忍は以前までは小説が面白いと思えなかった。読み終わった本を蔵書しているとき、忍の背中を沙也加は抱きついた。
    まだ誰もいなくなってはいない時。
    「1人で抱え込むって、約束だものね」
    「約束は忘れない」「そう昔のことでもない」

    沙也加は私はいなくならないという。"もう”いなくならないと。
    「忍は強くならないと」
    「私たち全員の思いを背負っていくんだから」
    沙也加は傍にいたく、忍を寂しさから守ってあげたいと思っている。
    「悩んで、迷って、悔いて……それで立ち返った時、今の言葉を思い出して」
    「そのときまで、もたないかも知れないから」
    ?沙也加は忍がどういう立ち位置にいるのか知っているのだろうけれど。もたないとは?
    夕方になるとあずさがやってきた。
    忍沙也加→あずさ


    ■ 「ビジョン」夕刻・工場
    沙也加の死体?を見る。予知ではなくて、追想しているだけ。

     

     

    ■ 「空白の机」教室・忍。
    教師はいる。教室には、沙也加はいない。登校の気配1つもない。欠席。沙也加は学校を休んでいた。ただ教師の声というのは忍の誤認の可能性あり。戦争後?

    ■ 「沙也加・探索」夕刻・部屋・忍。
    中庭は整えられている。人を招いたことはない。たまにはこうした庭に呼び寄せてもいいのではないか?と考える忍。

    あの日を最後に、沙也加はいなくなってしまった。
    ?あの日とはH後?
    彼女がいなくなって、月日が経ったらしい。本堂の屋敷から人の姿が消えた(これは沙也加ではなく老人たちのこと?)

    忍は本道家に侵入した。どこにも誰もいない。あんがい綺麗なままだった。
    最後の一室に入る。そこは以前に来た客室。しかし雰囲気が異なっていた。どうやら微量に漂っている線香のせい? 誰もいない。「……ああ」涙声。
    ?忍の涙声でいいんだよね?

    忍は駆けていた。森へ向かう。長老のところへ。


    ■ 「森」夜・忍。
    ブチとマルが埋葬された場所を見つけられない。
    あんな場所、最初からなかったかもしれない。本堂沙也加なる人物がいなかったかもしれないと忍は思い、打ち払う。

    1つだけ確実なことがあった。肌で感じていたこと。誰も、いやしないのだ、と。

     

     

     

     

    よく分からない

     

    ■ 「魔女狩りの噂」工場・あずさ笛子葉子忍。
    あずさが「これでは4Pですなあははは」と言った直後、笛子に性教育を受けた。さすが公序良俗。

    最近、猟奇的な事件が立て続けに起きている。住民運動みたいなのもあちこちで起こっている。子どもとかよく攫われる。
    自警に関する新法が成立したらしい。「魔女だとみんなで言えば、加害者側は酌量される」
    商店街が特にそういう雰囲気。捕獲のためのリンチが行き過ぎて、人死がでてる。
    あずさはまだ、どうも処女ぽい。笛子は「気にしてる……の……?」という。
    ?処女じゃないかもしれない。

     

    ■ 「たまに早く出る」朝・住宅街・忍
    登校・早い時間。あずさは眠っている。彼女は早起きができないと忍は言う。
    置いて行かれるとあずさは泣く。起こそうとした場合、忍の想像ではあずさの部屋に侵入できる模様。
    (つまり母親いない?)

    忍はあずさを起こさない。章二の通学率は50~70%を思い出す。早朝のこの時間帯、たまに笛子と塚本兄妹は姿をみせる。しかし今日はいない。
    忍は沙也加を強く認知している(恋?)
    忍→沙也加(後ろ姿だけ)


    ■ 「たまに早くでる―続き」住宅街・忍沙也加。
    沙也加との2人きりは久しぶりらしい。
    そして昨日は、とても騒がしかった。全員登校?
    そろそろブチとまるの命日らしい。忍は毎年覚えている。
    幼い章二はウサギを守ったことがある。
    沙也加は毎年の命日、忍を誘わなかった理由について
    「あなたは、恥ずかしくないの? こういうことは、1人で済ませるものだわ」と言う。
    ?どういうことだろう。ただの墓参りじゃないのかな。
    この日、忍と沙也加は命日を一緒にいくことをキメた。
    あずさがやってきた。「また起こしてくれなかった」

    あずさルートではあずさと早朝にランニングしている。これはおそらく戦争前。だとするならあずさが寝坊しているこの状況は戦争後?……。

     

    ■ 「早朝ランニング・単身」朝・忍。
    朝5時。いつもどおりに目が覚める。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    最果てのイマ、雑感コーナー

     

    最果てのイマ 「紅緒あずさ」 (574)

     

     

    自由と責任

    忍さん、これからは新しいルールで生きてください

    あなたはあなたの責任で賄える範囲で、好きに行動してください。いちいち許可なんて求めることはありません。

    責任というものを学んでください

    (千鳥)


    忍と千鳥の会話を聞くと、好きに自由に取捨選択し、最適解を導き出す行動を私たちはいつも取っているんだなと思い知らされる。

    考えて行動する。

    幼年期それを教育されてこなかった子どもは、これができなくなるのは狼少女の例でも明らか、なんだろう。

     

     

     

    輝かしい未来

    輝かしい未来はないが、過去から続く今がある。


    忍はどことなく享楽主義。だから未来より、過去、過去より今に優先順位が高い。どことなくわかる。

     

    空っぽのこころ

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (31)

    内面には、無垢といえば聞こえの良い、情緒の育ち損ねた虚無の穴がぽっかりと無数に空いている。

    穴はあらゆる喜怒哀楽を底へと吸い込む。人の脊髄神経の軸索は髄鞘が形成されねば機能を果たすことはできない。

    言語面でのその発達は生後ある程度までの時期に限定され、即ちオオカミ少年はたとえ保護されても人語を解するようにはならない。
    栓のない湯船に水を張る行為にも似ている。忍の心にも、同様の病巣があった。

    (忍)


    忍に心はない。感情がない。感情を実感できない。心を構成するモジュールがないからだ。

    忍の目には世界はどう映っているんだろう。どんなふうに見えているのだろう。

     

    友達というのは

    群れのかたちはいろいろあるんだけど……いちばん身近なのは、友達だった。

    もしつきあいに理由があったら……それは友達と言えるのかな?

    (忍)

     

    この会話で気づいたのが、友達というのは目的を持たない集団ということ。利益を出すためにとか、何かを排除するためにだとか、戦うためとかそういう「目的」がない。

    「目的」がなく、それでもその人といられる。それが友達なんだろう。ちょっと言葉にしてみると、とっても不思議な気もする。メリットを考えずに他者と接続しているわけだから。

    俯瞰的にみればそりゃ集団で寄り集まることには利益が伴う。けれどそれを意図的でも自覚的でもなく"作ろう”とするのが「友達」という概念なんだ。

     

     

    ブチとマルという兎

    二羽のうさぎがぴょんと飛び跳ねた。
    沙也加は気づいた。
    忍は二羽のうさぎを"ふたり”と言った。

     

    忍はなぜ兎をふたりと呼んだのか。考えてみる。
    沙也加にとって「人間」という存在は敵である。自己で完結した人間である個体は、社会とは相容れないものだから。

    周囲との圧力によって、摩擦がおこり、敵対するしかないのだから。
    だから沙也加は人間を友達にするのではなく、兎を友達にしたのではないだろうか。
    これは推測だけど、忍が模倣子によって仲間たちに好意を植えつけてしまったように、沙也加も同等の力でブチとマルを仲間にしてしまったのかもしれない。意図したものか、それとも知らずにか。 うさぎたちが足をごつごつと頭突きするのが、忍だけという事実を発展させてみた考えである。

    それを忍は理解したからこそ、「ふたり」と人間を数えるときに使う言葉で呼んだんじゃないだろうか。沙也加にとって、ブチとマルは人間以上の友達だったのだから。

    ・2つ目。

    でも私は失った。あなたには誰かがあらわれてくれる?

    という「ブチとマルの墓参り」の沙也加の呟きから推測してみる。

    沙也加にとってブチとマルは「他者」だった。もしかしたら忍が沙也加に想いを寄せていたのと同様に、沙也加もブチとマルに恋をしていたのかもしれない。ただ、沙也加も忍と同様に、自分が兎のことを"好き”になるよう規定していただけかもしれない。

    となると強制的に好きにさせていたわけではないだろう。

     

     

     

    自己責任の概念

    例えば自己責任の概念。
    これは近年もっとも拡大したものの1つだろう。
    ただしもっぱら、自業自得を正当な結果とするための演繹として機能する。

    あらゆる行動は糾弾対象になりうるということだ。
    行動するなら攻撃されることを覚悟すべきだ、という論調が社会に定着している。


    人権という名のもとに、1人1人に権利を分配し拡大化してきた。公平に公平に公平に。だからだろうか。権利ゆえの義務。それが自己責任という考え方になってしまったのかもしれない。

    何かを成せる、何かに向けて行動ができる。それはきっと自由なのでしょう。その自由を支えているのが一個人の所有できる膨大な権利。だからこそ失敗してしまったとき、責任がすべて1人に集中する。

    実際のところは社会が悪かったり、組織が悪かったり、法が無茶苦茶であってもそうなる。それが今の「倫理観」なのだろう。不祥事を起こしたら、すぐ首を切られるのもこのせい。

    お前は間違いを犯したんだ! だから辞職しろ!

    しかし、間違いを犯したからこそそれをその人の手で挽回させる倫理でも問題ないのではないか? とも思う。

     

     

     

    倫理観

     

    インターネットは事実関係ならびに個人発言を固定化する力があり、相互監視社会を塗り固めることを促進した。

    実際の善悪よりも、多数はにとっての感情が優先され、正当化されることがある。
    ただ法に背かないというだけでは、非難を免れることはできないのが近代だ。
    法の枠組みさえも超えて、人は生きねばならない。

    倫理感は、多数派によって作られる考え方といってもいい。多ければ多いほど圧力が増す。

    そしてこの枠組にはずれてしまうのは、集団から、社会から、徹底的に排除される。だから倫理観を身につけないと生きてはいけない。

     

     

    法と倫理

     

    人間の社会にはふたつのルールがあって、そのどっちも守っていかないといけないのがもーなんかゴチャッとしてなんか

    法律と、ローカルルール。ローカルルールは、善悪というより好悪なのかな。これも守らないとまともに生きてはいけないでしょ

    ……生きていけないといけないんだけどね。どんな人でも

    でも殺されるんだ
    え?

    生きたまま、殺されるんだ

    振るまいとか性格とか、もしかしたら外見のことでもあるかも知れない。法律もローカルルールも、どっちも完全に守ろうと思ったら……その人は、何もできなくなると思う。

    この二つのルールは、時に入れ子になって部分を交換しながら、大きな流れに沿って人を押し流すんだ
    (笛子、忍)

     

    法律は国全体に適用されたルールだけど、ローカルルールつまり倫理は集団によって価値が変わっていく。

    学校では級友に対してタメ口ではOKだが、会社など目上の人には敬語を使わなきゃ"いけない”とそうなっている。
    それは必要だからそうなっている場合と、慣習として今尚へばりつくように存在しているものもある。

    対人に対して、集団によって、組織によって、ローカルなルールは変わってゆく。
    その時々において、振るまいを考えなければいけない。臨機応変に使い分けていかないと、潰されてしまう。圧力によって圧力によって集団の圧力によって。

    そう考えると人間というのはとてつもない演算能力を有しているように思える。相手の心を読解する生き物……か。



    沙也加の本質

     最果てのイマ 「本堂沙也加」 (187)

    孤独は私を傷つけなかったけど、心の循環から外れた私は滋養を得ることはできず、摩耗していく自分を予見してきた

    丘に打ち上げられた魚が過ごす最期の時のように。

    友達が欲しかったわけじゃない。必要だったわけでもない。でも……この体は社会を必要としていて、人並みに疲れもしたしもろく壊れることもあった。

    その中で、私はいつか訪れる、周囲の圧力との葛藤の時を待っていた。異物に対する攻撃は避けられない。予定されたその時が、私が削りはてる瞬間だった。

    きっと凄惨なものになる。異端者と、まっとうな人々の対立。いずれ殺しあう誰かと仲良くはできなかったし、したいとも思わなかった。


    本堂沙也加とは自然な状態で誕生した1人の≪王≫。忍が人工的に造られたののと真逆の存在。

    私が思うに、沙也加は世界の意志と言ってもいいんじゃないだろうか。人口が80億に達し、知性の次の段階・中位種「識」に至るために生まれ、そのための部品―――それが彼女なんだろう。


    王には統率者だけの機能があればそれでいい、人格は必要のないものだと忍は言った。そう考えると沙也加が自己で完結している人間だとも合点がいく。

    "そういうふう”に生み出されてしまったから、沙也加は自己完結できる人間になれたのだ。いや、なれたというよりそうなっていると言うべきかもしれない。

    隠者という概念に最も近い存在。他者を必要としなくても生きていける。けれど「個」として完成しすぎれば、社会から排斥されてしまう。

    なぜならば、社会とは「群れ」なければいけないからだ。

    故に本堂沙也加は摩耗する。自分の存在と社会がぶつかりあうのだから当然なんだろう。

    私が確信できるのは、自分が一人で成立するということ……そんな人間が社会で暮らせば、いつか破綻してしまうということだけ




    もし世界で自分一人だけだったら?

    もし世界で自分一人だけだったら、忍はどうするの?

    難しいね。でも僕だったら……歩くかな
    外に向かう?
    そうだね。どこかに生きている人がいるかも知れない。
    ―――
    私はかなりの確率で、内に向かうと思う
    部屋に閉じこもるように、自らの内面だけで生きると思う。肉体が死ぬまで―――
    (忍、沙也加)

     

    この忍と沙也加の会話、とても見覚えがある。なんだろうと思ったら、「樹系種」に対してのことだった。

    樹系種は、放散か帰結のみを生涯のモチベーションとする。放散した場合、この種は複数化し、中位素から中位種へと意義的変化を遂げる。

    (参考:最果てのイマ エピーログ編の事実確認をする)


    んと多分これは二人が≪王≫として機能したときのことを指している考えなのでしょう。GVP計画によって80億もの自我を結線したとき、

    この世界でたった一人だけになる


    そうなった時、忍は外(放散)すると言い、沙也加は内(帰結)に向かうと言った。放散へと向かった場合、樹系種は複数化し、中位素から中位種へと意義的変化を遂げるらしい。

    つまり、下位種『ヒト』から中位種『識』へ段階があがるのでしょう。知性の段階的創発。そういう概念。


    んでんで、疑問なことがあります。今回のケース、群体は放散へと向かわなかった。なぜ帰結したんだろうか? もっと言うなら、なぜヒト種と相殺するようなことに、自我食いをすることになってしまったのだろうか。

    放散へと向かってくれれば、人類は80億から1億へと減少することはなかったのに。

    正常なヒト種の個体数は、現時点で一億足らずである。再繁栄の可能性が、あるのだろうか?

    発生前段階まで戻された樹系種とともに、やり直しの機会が与えられたのだろうか?

    あるいはそれこそが、次な中位素をして放散に向かわせる……システムなのだとしたら?

    (参考:最果てのイマ エピーログ編の事実確認をする)


    これも段階的な順序だったのかもしれない? なるほどねー。

    次に。

    忍が外に向かうということ=群体と敵対することに対し、
    沙也加や内に向かう=群体に敵対しない。

    ということだったのかと。

    イマの発言によれば、忍が王でなければ、群体が発現していなければ、沙也加が世界を闇に染めていただろうと。

    「群体が発現していなければ」という言葉は引っかかるが、同じようなことを言っているんじゃないかなとは思う。


    もしかしたらこういうこと?

    イマジナリーネットを用いず、沙也加独特の方法で80億人を結線したあと、セカイには沙也加一人だけになるはず。そうなったとき沙也加は「肉体が死ぬまで、内面だけで生きる」と言っている。

    たしかにこれは"世界を闇に染める”と言ってもいいんじゃないだろうか。ある意味、自殺―――っぽい気がします。

     

    忍の自己規定。

     

    自動的に生きてるようなものだ

    何が良くて悪いのか、人はすでにある何かに従って生きるけど……僕らはそこから自力で決めていかないといけない。

    でもいくら考えても、最期には合理的な結論以外を選べなくなってしまう
    僕が今やっていることは、そんな理不尽に対する反抗なのだと思う

    でも頑張って心を学んでいるよ。身に付かないことはわかっているけど

    僕のことで言えば、外に向かって旅をはじめるのもそう決めているだけのことで、可能性に期待してのことではないところがひどく非人間的に思える。

     

     

    人は矛盾した言動や、非合理的な決断、プライドによる利益が低い行動をときとして選ぶものだ。しかし、忍には感情を実感できないため、これらを実践できない。

    だから自己に規定する。"そうであれ”と"そうなれ”と。好きという感情さえ、忍は規定しているだけだ。


    演じているんだ。

     

     

     

    他者

    ……たった一人の異性と出会えば、惹かれ合うのが普通だ

    仮に嫌いな相手であっても条件さえ整えば好きになることができる分泌系の機能を持ってる。

    ホルモンや心理的錯覚でヒトを好きになるというのは、皆がそうしていることだけど、口にしてしまえうととても虚しいことだ。
    でも反対に、とても自然なことでもある


    忍にとって沙也加はイブである。

    GVP計画によって貴宮忍を嫌いになれるものは存在しない。自分と恋する人は存在しない。だからこそ、沙也加はたった一人の異性となれる。

    彼女だけは模倣子によって、強制的に忍のことを好きにはなっていないからだ。

     

     

     

     

    感情を規定

    大切な友達。それはただ、君たちでなければならないのか、と。唯一、君たちだけが友たるのか。
    このジレンマから逃げたくて、僕は自分ですべて決めることにした。(中略)
    でも問題は解決していない。君たちだけが唯一無二の友達である必要性……そんなものは、ないんだ。(中略)
    決めたらからそうなった。プログラムになってできることだ。

    (忍)


    心に、魂に、人格にたいして忍は嘆いている。人という器に、モジュールを埋め込んでできるのが心。それを否定してほしい。そんなものが心であってはならない。

    なぜならば、心というのはもっと神聖で尊くて不可侵なものだからだ。

    忍は感情をリアルなものとして実感できない。自己を規定してやっと仲間たちを"好き”になれる。だからこの種の悩みが出てきたんだと思う。

    もちろん沙也加も同じ悩みを抱えている。ブチとマルについて。忍のこともきっとそうだろう。

     

     

    忍が沙也加を選んだ理由

     最果てのイマ 「本堂沙也加」 (341)

    私は……はじめてあなたの顔を見たとき、真底震えた。恐怖したのよ。あなたが全身から発している何かが、悪霊のように見えた。

    ……殺してやろうと思った

    どうして殺さなかったの?(中略)

    あなたが、他者になり得ると感じたから―――
    あなたが私を選んだのと、同じ理由

     

    お互いに他者になり得ると感じたから、二人は二人を互いを選んだ。しかし、他者にはなれないと沙也加は告げる。

    求めて近づけば、結局は一体になるしかない。自分の延長。そして離れれば他者であるが故に、遠く届かず満ち足りない。理想の距離がどこにあるのか、私たちは知らない。

    今までの、誰も知らない。
    そんなことはない……どこかに正解があるはずだ。神聖な答えが。

    皆、自分なりの距離を規定して、それで満足しただけよ。

    互いのプライバシーを尊重する位置を受け入れ、あるいは、相手の大半を支配する距離を是認し、そしてつかず離れず死ぬまで模索し続け……覚悟という思考停止が、その絆が成就する時なのよ

     

    ここちょっとよく分からないんですよね。忍の必死さからすると「全人類の聖域を侵略してしまう」ことの悩みとリンクしている気がします。時間がないとも言っていますし。

     

     

    抱いて

     

    あなたの方が優れているわ、忍
    私が全てを捧げるにふさわしい。
    ねえ、忍、あの時あなたがためらって、できなかったことがあるでしょう? ……もう時間が経ちすぎたわ。これから先は、いつ触れ合っても自然なことよ。だから忍―――

    抱いて

    (沙也加)

     

    ここかなり気になります。優れているとは、王としてなのかな? 王として忍、あなたは私より優れている。私の全てを捧げる。つまり、戦争前、二人はどちらが≪王≫となるか打診していたってこと?

    もしくは、沙也加は「さっさと覚悟を決めろ。王になって全人類支配して群体倒してきなさいよ」みたいな発破がけかも?

    次にこれまたよく分からないのが、なぜ抱く必要があるんだ? 粘膜接触による模倣子による好意の植え付け、聖域の侵略行為をしろと沙也加は言っているのか?


    でも忍は、沙也加を侵略したくないはず。何か見落としている気がするなー……。

    沙也加とHのときに、「そんで……対等に、向かいあって……生きていくんだ……全てが終わったあとに」と忍は呟いています。

    沙也加と交接の時期はおそらく戦争に行く……施設に戻るさいのほんの直前だったのかなと思うんですがどうでしょうか?

     

     

    純粋な友達

     

    ダチ選ぶのにいちいちくらだねぇ理由つけやがって。じゃあ何か? 好きかどうかは関係ねぇのかよ? 空気読めるやつだけが仲間かよ。

    同じ種類の人間ばっかりよりわけて集めてるだけじゃねぇか!(中略)

    なんだよ、わっけわかんな! 好きだから集まるんだろ! キライなのよけて何が悪いんだよ、バーカ!

    本当にキライならそれでいい。で……本当にキライなのか?

    おまえなんてキライだねー!
    オレのことじゃない。おまえらちゃんと、互いに好き同士でつるんでんのかよ?

    ……そういうこと
    ああ?
    純粋なものをお好みというわけ
    夢見る乙女のように

     

    樋口章二は聖域メンバーの中でいちばんまともな存在だったんじゃないだろうか。ちゃんとした感情を持っている。忍が持っていない「感情」を。好きという実感を伴って、好きだという感情を伴って忍の側にいた。

    そして、忍にとって唯一の"ほんとうの”本当の友達がいるんだとしたら、樋口章二以外にありえない。

    沙也加・葉子(斎)は「監視対象」として明らかに打算で近づいたものだと私は思っている。

    あずさはESセルの移植によって、好意を植えつけてしまった。
    笛子がよくわからない。まだ二周していないから余計なのもある。ただ……たぶん笛子も監視対象だったんじゃないだろうか。
    笛子は原Uの可能性が極めて高い(というか事実?)ので、忍の"仕事”に含まれていた可能性はある。

    沙也加・葉子・斎・あずさ・笛子―――この5人は打算からはじまった関係。けれど、樋口章二だけは偶発的な形で知り合い、自然?に仲間となった人物。

    彼はいわゆる、かなり微弱な力しか持たないクローズドで、模倣子にも自然感染、計画には直接影響しない存在でしたから

    (斎)


    ただ、なんの打算もないというとちょっと微妙だと思います。忍は感情を学ぶために、章二を取り込んだ可能性もあるなーとか。でも他の5人よりは純度が高いんじゃないですかね?友達純度が。

    忍、この子面白い。仲間にしたら? さぞかし参考になるんじゃない? こういうことは苦手なあなたにとって


    お? もしかしたら聖域メンバーひとりひとりにどのような「感情」を育めるかを設定しているのかも?

    章二からは好意の感情を。
    笛子からは、法と倫理を。
    沙也加からは……他者性?
    斎からは……矜持?
    葉子からは……(葉子おまえは一体なにものなんだ)……あいや心の読解か! うわなるほどね。
    あずさからは……保護心……とか?

    うさぎの記憶の欠片

    ひとかけらでもあれば、私はそれを取り込んでも良かった。
    そうしたら……優しい私になる。
    演技ではなく、本当に優しくなるのよ

    そうすれば……忍の可能性のままで、いられた……

     
    「あたたかな空気」で女教師はこう言った。飼育動物は愛情を学ばせてくれるものだと。

    幼少期。忍は沙也加と交接したさい、心を形作る部品を組み込んだ、生成された。それがきっと「ブチとマルの記憶の欠片」、愛情を理解できる断片だったんじゃないだろうか。

    そう、子どもの頃に……僕も彼女たちに触れたんだよ
    (忍)


    けれど、忍の可能性ってなんだろう……

     

    孤人の果て

    最果てのイマ 「本堂沙也加」 (513)

    そして祈るのだ。
    新たな二人の絶望的な門出を、どうか、

    呪ってください―――

    503 Services Unavailable


    なぜ絶望的なのか? 沙也加と二人で歩いているのに、なぜ呪うのか?

    これは多分……忍は沙也加を侵略してしまったせいだからじゃないだろうか。沙也加が母校で死んだとき、脳死による短い旅がはじまったときESセルを移植してしまったんだろう。

    それによって、彼女の聖域を侵略してしまった。忍にとって唯一他者となりえる存在。個人だったのに、隷属として従属させてしまった。

    だから絶望的であり、呪いなのだ。

     

    「本当にもういやなんだよ」
    「失うのは、ごめんなんだ……」

    再度、口づけをした。傷口を押さえた手を持ち上げる。魂なき肉体の重さにはぞっとさせられる。
    「こんな穴をあけられて……かわいそうに……」
    蒙昧な味だった。しかし沙也加は受け入れた。忍はそこにもくちづけた。
    「さようなら、沙也加。さようなら」

    冷たく泣きながら、万感の思いと息吹を込めた。

    (忍)

     

     

     

    ザリガニ

     

    本堂沙也加 2周目 (39)

     

     

    「ザリガニ」のお話、すごく違和感ですよね。

    笛子以外、みんな声が幼少期なんですもの。忍が観ているのは姿はみんな高校生の姿なのに。


    恐らく、これは忍の幼少期のころのお話。そして笛子(姉)だけが10歳くらい年が違うのかな? それを忍の認知が邪魔をしてこういう風景になっているんだと思う。

    忍の記憶がずたずたなせいで、恣意的な映像になっているんじゃないかな。

    この時忍は、任務からではなく、個人として彼らを大切に感じられた日だそうです。たぶん、幼い沙也加とのHが終わったあとでしょう。(愛情のモジュールが組み込まれたのがH後なので)

     

     

    メモ残し

     

    ■ 「ザリガニ」工場・仲間


    忍はいつも仲間たちを見守っていた。ザリガニを飼い眺めていたときのように。
    ++

    だが一方的な観察は、唐突に崩れる。
    向けられた、樋口章二の目線によって。
    「……どうした」
    ザリガニが振り向いて、話しかけてくる。

    よう、兄妹。どうしてそんなところにいるんだい? こっちに来いよ? 一緒ににぼしを食おうじゃないか。泥水につけたうまいやつをだ。
    何を言っているんだい、僕は人間でザリガニじゃない。泥水につかったにぼしなんて食べられないよ。第一それは僕があげたものじゃないか。
    おやそうだったのか? だけどいいじゃないか。俺たち友達だろ? それより、どうしたんだ? 浮かない顔をして―――おい、おいったら!
    「……え?」
    それで忍は、自分が場にいることを知った。


    +

    仲間の声が、みんな幼い頃のだ。笛子と葉子?だけ違う。章二あずさ沙也加

    忍は泣いていた。大切に思えたから。忍が任務からではなく、孤人としてはじめて彼らを大切に感じたその日―――
    心の底が、未文化の決意で固められた。
    笛子は犯人探しをする。(おそらく姉の笛子)

     

     

     

    おわり

    BLOG1~3を二回みて、あずさルートを2周して、沙也加ルートを2周して、メモ取って、配列してもなお

     

     

     

    全然分からん!!!

     

    なんだこれorz 難解にもほどがあるんじゃないですかね(泣

    もうここの時点で大分つかれていますが。頑張ります。

    それではまた次回に!

     

     

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